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移動用リフト

持ち上げる介護のリスク

脇の下と膝裏を持たれ、持ち上げられることを想像してみてください。
その部分が痛いことは当然ですが、恐怖感で体が緊張したり、恐怖感により活動への意欲の低下に繋がります。
また“持ち上げる”ことはご利用者にとっては自然な体の動きではなく気持ちの良いものではありませんし、介助者にとっても違和感を感じるでしょう。 このように介護者が気づきにくいご利用者の反応や目に見えない感情はわかりづらい部分ですが、生活の活動に大きく関わってきます。

移乗介助ではボディメカニクスやキネステティクなどの技術だけでは限界があります。ご利用者の身体状況や介護環境に合わせて移乗方法を選択する必要があり、健常者が行う自然な移乗動作ができなくなり状態が重度になる程、介護者への移乗介助負担は大きくなり移乗支援用具の利用が有効になります。

ご存知ですか?

ヨーロッパ諸国では「介護者の腰椎とご利用者との距離が45cm以上の場合、持ち上げる上限の重さは15kgまで」と、人力のみでの移乗を法律などで制限しています。
ところが日本では、多くの方が時間がないから、忙しいからと人力のみで持ち上げる介助を行っているのが現状です。
“持ち上げる”ことは腰痛のリスクを高め介護者自身の健康をも害することになりかねません。介護者が健康であり続けて初めて良い介護が生み出されるのです。介護とは、一方的に与え続けるものではなく、介護者・ご利用者お互いの守られた権利の元、成り立っているのではないでしょうか。

現状の介護方法を全否定するものではなく、セカンドシンキングとしての見聞の為にご参考下さい。
用具にできることは、うまく効率的に用具を利用してよいのでは・・・というご案内です。

移動用リフトの種類

立ち上がりいす

座いすタイプといすタイプがあります。
座面が電動で昇降し、立ち座りをサポートします。

床やいすからの立ち座りが不安定な方に。

画像:立ち上がりいすの写真

介護リフト

ベッドからの移乗や、浴槽内への移動可能な吊り下げ式リフトです。

吊り具の購入については特定福祉用具としての、9割助成の制度をご利用いただけます。

画像:介護リフトの写真

玄関・アプローチ用

車いすに乗ったままで段差昇降が可能です。
スペースや昇降巾に合わせてお選び下さい。

車いすで自宅の出入りをされる方に。

画像:玄関・アプローチ用の写真

浴槽内リフト

浴槽に入る為のリフトです。

浴槽の出入りが困難な方に。

画像:浴槽内リフトの写真

選定のポイント

ご利用者、介護者の精神状態にも配慮した上で選びましょう。
また、一部工事が必要となる物もありますのでご注意下さい。
一部商品についてはデモンストレーションなど、現物をお試し頂くことも可能です。